薬学生が自分にあった研究室を選ぶための比較・検討ポイント

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薬学生のみなさん、研究室生活してますか?

多くの大学では3年次か4年次に研究室に配属されて、卒業論文を出すまで研究室生活が続きます。いったん配属されると研究室を変えるのは難しいので後悔のない選択をしたいですよね。

今回は自分にあった研究室を見つけるためのポイントを紹介します。

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薬学生の研究室選びのポイント

薬学生が自分にあった研究室を選ぶためのポイント。

それは徹底的に情報を集めることです。
チェックポイントは後ほど説明します。

先生、先輩、同級生などできるだけ情報収集しましょう。

気になる研究室があれば教授にアポをとって訪問してみましょう。どこの研究室も優秀な学生が欲しい(無気力な学生が入るのは嫌)ので見学などをさせてくれます。

教授の話がすべてではありません。「入ってから現実を知った」状態にならないためにいろんなひとから話を聞きましょう。客観的な視点が大切です。

研究室の卒業生の進路・就職先

「大学を卒業してどうしたいか?」「ライフプランは?」

自分の就きたい職業をある程度考えておくのがおすすめです。自分と向き合って考えると行きたい研究室が絞られてきます。

薬学部から就職する場合、主な候補は次の5つ。

  1. 病院薬剤師
  2. 薬局薬剤師
  3. ドラッグストア
  4. 製薬企業・・・研究、開発、学術、MR、品質管理など
  5. 公務員・・・保健所、薬事監視など

研究室の配属生の就職先は知っておくべきです。この研究室は病院薬剤師になっている人が多いとか、公務員が多いとか、大手の製薬企業に行っている人がいるとか。

公務員が多い研究室であれば、公務員試験の勉強時間がとれる研究室だとわかります。そういう研究室には情報も集まりやすいです。

就きたい職によって、選ぶべき研究室が変わる場合があります。

薬剤師志望の場合(病院、薬局、DS)

薬剤師になるなら研究室での研究成果が就活に関係することはまずありません。

薬学科は実習があることを考慮しましょう。4年次5年次に事前実習、実務実習があります。実習をしつつ研究をするのは大変です。実習中に研究室に行く必要があるか確認しておきましょう。

もちろん、研究をがんばって成果を残せばアピールできますよ。臨床系の研究をしていると、病院や薬局で非常に評価が高いです。

 

研究職志望の場合

希望を実現するために、どんな研究をすべきなのか考える必要があります。

研究職の場合、出身大学のレベルが見られます。大企業は優秀な学生を欲しがっていますから国立大学、特に旧帝国大学が有利です。

とはいえ研究室選びの段階では大学のレベルはどうしようもないですよね。

研究室のレベルも大事なので、就職先に合った研究室を探して最善を尽くしましょう。

薬学部に特有の薬剤系、統計開発系などは就職で有利な傾向があります。

どんな研究室生活を送りたいか

研究室を選ぶときはどんな学生生活を送りたいかも大事です。学生時代は貴重ですよ。Doing more with lessです。うっかり研究室選びを誤って時間を無駄にしないようにしましょう。

研究の優先順位

研究に打ち込んで成果も出す生活も1つだと思います。わたしはこのタイプでした。

しかし、研究は大変です。思ってた結果が出ないことは日常茶飯事です。そこまで研究に打ち込むつもりはないもしれませんが、研究室には雰囲気というものがあります。

先生が「もう帰るの?」とか周りの学生が「まだ一緒に実験するよね?」という雰囲気だとつらいですよね。

研究をがんばりたい人はそういう研究室に行くべきです。お互い高めあうことでモチベーションを維持できるからです。

ですが研究が反映されない職を目指す人や、実験が嫌いという人にとってはそういう研究室はしんどいと思います。

研究室によって学生生活は変わります。入りたい研究室と自分の考えが合っているかよく確かめましょう。

教授の人柄

教授(先生)の人柄はとても大事です。自分と相性が良いかをチェックしましょう。

研究は自分1人でできるものではありません。

テーマを決めたら、相談しながら進めていくのが一般的です。

研究室にいる限り、先生に頼ることになります。

先生の人柄によって自分のモチベーションも変わりますよ。

教授の力
  • 知識と研究成果
  • 研究費
  • 政治力(学内・学外での発言力)
  • 人脈など

研究費について知りたい場合は、教授の名前と科研費、研究費などで検索をかけましょう。

薬学部が発行する資料に、その年度の獲得研究費が一括で記載されている大学もありますよ。

拘束時間(コアタイム)

〇時から△時までは研究室にいないといけないという時間があります。

これをコアタイムといいます。

就活やバイト、遊びなど生活面に直接に関わってくるので要チェックです。

人間関係と雰囲気

研究室の人間関係や雰囲気も大事です。

研究室は大学でのホームになるので、自分にあってないとストレスになります。

研究室の環境
研究室の環境も選ぶ要素の1つです。
  • 研究室の場所
  • 設備
  • 掃除の状況など

教授の管理が行き届いていれば備品などは整理されています。

メンバー(先輩・同期生との相性)

研究室のメンバー、特に同期のメンバーは特に大事です。

同期で自分と相性の悪い人がいるとしんどいと思います。

研究室は3年です。同期のメンバーについて、軽視せずに判断するようにしましょう。

OSCE、CBT、実習、国家試験など、勉強面で話せる相手は必要です。相性が良い人とならストレスなく過ごせます。

学生の業績

研究で成果をあげたいなら、その研究室の学生の成果について確認しましょう。

博士課程の学生で「日本学術振興会特別研究員」がいるかどうかは1つに指標になります。これはなかなか選ばれるものではありません。

  • 教授の指導が良いため学生が成長できる
  • 教授に政治力があって審査を通すことができる

などの目安になります。

また、学会で受賞しているかも指標になると思います。受賞しているならそれだけ教授が指導に関わり、面倒見が良いとわかります。もちろん学生の実力もありますが。

まとめ

後悔のない研究室選びをするためのポイントをまとめました。

自分の人生をより良くするために、最大限の情報を集めて研究室を選ぶようにしましょう。

Doing more with less!

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