多くの薬学部で、大学生活の後半は研究室で過ごして、卒業研究をします。
充実した研究室生活を送る人もいますが、研究室がつらいと感じる人も多いようです。
たくさんの薬学生と話した結果から研究室に行きたくない理由と、実践している対処法についてまとめてみました。
ちなみにわたしは研究室が大好きです。
臨床研究の概要をまとめました。
研究室を選ぶためのポイントはこちら。
研究室がつらい理由を薬学生に聞きました
薬学生10名に次の2つを聞いてみました。
- 研究室の嫌なところ
- 研究室のつらいところ
挙がった意見をまとめてみます。
薬学研究が自分の将来の役に立たないと感じる
ダントツで1位だった理由がこれです。
薬剤師免許の取得を目指す薬学生は、研究が将来の役に立たないと感じているようです。
・研究と薬剤師業務が結び付かない
・研究テーマに興味はある
・大学生活の多くを費やすのが嫌
基礎系の研究室で、動物や細胞を使った実験をしている薬学生にこの意見が多かったです。
研究室への拘束時間が長い
卒業研究は薬学部での6年間の集大成とも言える活動です。単位取得のためコアタイムは研究室で過ごすことになります。
しかし、研究内容によってはコアタイム内で実験を完結できません。
夜まで残って実験する、土日も研究室に行くという話をよく聞きます。
事前に「○月○日の実験は長くなる」とわかっている場合は対応しやすいですが、実験に失敗してやり直しで長引くこともあります。
研究が順調に進まないストレス
研究室での活動は卒業研究にあたるので、これを基に卒業論文を書くことになります。
そのため、論文の根拠となる実験結果やデータが必要。
予定通りに進まないとイライラが募ります。
・結果待ちに1週間かかる実験に失敗
・試薬が法改正で手に入らなくなった
・アンケート調査の回収率が悪かった
教員や周囲の薬学生との人間関係に苦労
研究室には最低1年半くらい所属します。
みんな教授や周囲の学生と良い関係性を築いて、穏便に過ごしたいというのが本音。
しかし、研究室の雰囲気と自分の価値観が合わないという意見がしばしばありました。
・同期と相性が合わず飲み会がつらい
・昼ごはんを先輩と食べるのが面倒
・研究室旅行や飲み会で出費が嵩む
研究室がつらい薬学生の対処法
「研究室がつらい」薬学生たちに対処法も聞いてみました。
研究室のメリットを考てみる
研究室に対する不満は人それぞれです。
ピンチはチャンス。物事を別の角度から見ることで悩みを解決できるかもしれません。
「研究が将来の役に立たない」→「研究マインドを養う貴重なチャンス」
「実験の待ち時間が長すぎる」→「ブログを書いたり勉強の時間にする」
「助教と相性が悪い」→「社会に出たら同じような上司がいるかも」
飲み会は大事そうなときのみ出席
毎回参加するのは大変なので、小規模の飲み会はパスしている薬学生も多かったです。
大事な飲み会の例
- 4年生の新歓
- 忘年会
- 6年生の卒業記念会
教員も参加する大きい飲み会→出席
学生だけの飲み会→3回に1回くらい出席
まとめ
「研究室がつらい」ってどういうこと?薬学生10名に聞いてみた結果をお送りしました。
「研究室に行きたくない薬学生って多いんだ」ということが伝われば嬉しいです。
Doing more with less!